父子鷹
    2006年 01月 30日
WBC世界フェザー級タイトルマッチ…
「最年長チャンピオンの誕生」である(><)

越本隆志(35=Fukuoka)が、王者の池仁珍(32=韓国)を2-1の判定で破り、2度目の世界挑戦で王座奪取に成功した。

トレーナーでもある越本英武会長(62)が父親の顔になった。
リング上で歓喜の涙にくれる息子の姿を見て、笑いながら泣いた。
30年以上に及ぶ2人だけの苦難の日々がよみがえる。
「小さいころのことを思い出すと…本当にうれしい」
絞り出すような声で言った。
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越本が2歳のときに離婚。
以来、福岡中央ジム(現福岡帝拳)のトレーナーを務めながら、男手ひとつで1人息子を育てた。5歳のころから試合会場に連れて行ったが、世界王者にするつもりはなかった。
「ボクシングを通じて心と体が鍛えられればと思った」と…

独立してジム創設を決意した85年の冬、息子をすし店に誘った。
「2人で力を合わせようやないか」この一言で、当時野球部に所属していたが
ボクシンググローブを手にした。二人三脚の挑戦がスタート!
映画「ロッキー」のテーマ音楽をカーステレオで流し、息子のロードワークに車で伴走した。

父の苦労を察して、越本は1度も物を欲しがったことはなかった。
しかし、ボクシングを始めてからは、親子ゆえの衝突もあった。
高校卒業後、厳しい指導に反発して2年半も家出したことがある。
待ち続けた父は言った…
「じっくりやろうやないね」21歳でプロデビュー。
ここまで42戦もの試合を積み上げた。

ジム会長を父に持つボクサーが初めて世界王座を手にした。
試合後の控室、父はポツリと言った…
「これまでの苦労を知る神様がプレゼントしてくれたんでしょう」
今でもジムの上の自宅で、息子のために食事をつくる。
“日本一の父子鷹”が世界の頂点に上り詰めた。
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by hide-cite | 2006-01-30 18:53 | 格闘技
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